なぜ、リコーダーは問題なのか?

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リコーダーピース シックハルト アルトリコーダーソナタ ニ短調 作品1−2【楽譜】

メーカー:リコーダーJPJAN:4571325248478ISBN:9784862668523A4 厚さ0.5cm 20ページ収 録 曲: 1曲曲名アーティスト作曲/作詞/編曲/訳詞ソナタ ニ短調 作品1−2 作曲:J.C.シックハルト★

冊子 ・スコア冊子(曲目解説、アルトリコーダー運指表つき) 20ページ ・別冊リコーダーパート譜 8ページ★

付属CD 内容 (1)各楽章の伴奏 (2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例 (3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録 (4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏  ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)★

収録曲の難易度(指回り難度) 第1楽章 B2 第2楽章 A2 第3楽章 C1 第4楽章 B1 第5楽章 C1 第6楽章 C1 ★

解題★

 J.C.シックハルトの「アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ 作品1」(全7曲)は、1710年ごろまたはそれより早くに、アムステルダムのLogerから出版されました。

デビュー作にふさわしい力のこもった作品集です。

解説★

 6つの楽章から成り、小粒な作かと思っていると、奥の楽章はかなりズッシリと重量感があり、演奏しがいのある作品になっています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。

付点の跳ねるリズムをまじえて進み、ちょっと足取りの重いマーチのようなおもむきがあります。

フリギア終止で第2楽章を呼びます。

 第2楽章はグラーヴェ(重々しく)、2分の3拍子。

第1楽章でリコーダーは「高いド#」で終わるのですが、この楽章は半音下の「高いド」で始まります。

調性も今ひとつはっきりしたい感じで、ためらいながら進んでいくような独特な開始から、少しずつ音域を下りながら歌い継ぎ、最後は再びフリギア終止。

 第3楽章はアレグロ(快活に)と指定された4分の4拍子。

シックハルトが好んだ快速感のあるアルマンドで、技巧的な華やかさも含んでいます。

また、前半最後のフレーズ、後半最後のフレーズには「おまけ」の1小節が追加してあるのが印象に残ります。

 第4楽章は2分の3拍子で、ウン・ポコ・プレスト(やや速く)と指定されてはいますが、そう速いテンポの曲ではないでしょう。

「あまりゆったり演奏するのではない」ことを示しているだけかと思います。

付点の跳ねるリズムを基調に音楽を進めます。

 第5楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です。

100小節を超える長大な楽章で、冒頭に示されるテーマと、2声部を一人で奏するジグザグ音型のモチーフをおもな素材として、ときどき景色を変えながら音楽が進みます。

 第6楽章は8分の6拍子のジークで、アレグロと指定されています。

歯切れ良く弾むかと思うと少し歌に傾き、突然16分音符も登場して小気味良い快速感が味わえたりと、演奏する楽しさにあふれています。

後半にはシックハルトらしい少し奇抜なモチーフも登場します。

本作の白眉。

試聴ファイル★

リコーダー: 石田誠司通奏低音(電子楽器): 石田誠司  ※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−2)第2楽章(A−2)第3楽章 (C−1)第4楽章(B−1)第5楽章(C−1)第6楽章(C−1) 

楽天で購入1,980円(税込み)

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